この例では、PLCを使用してConveyLinx 制御コンベアの最上流ゾーンの「ウェイクアップ」とトラッキングデータの送信を制御する方法を説明します。
この例では、PLCは モジュールA との接続を確立する必要があります。PLCが搬送物をPLC制御コンベアからパルスローラコンベアの上流ゾーンに搬送する準備ができたら、PLCロジックは以下を実行しないといけません。:
- 上流誘導のステータス設定 レジスタに“4”を書き込む。これにより、 モジュールA の上流ゾーンが搬送物受け入れを実行する。
- 搬送物が PE-1 を通過したら、トラッキングデータを 誘導トラッキング順方向設定 ワード 1 と 誘導トラッキング順方向設定 ワード 2 に書き込む。
- 搬送物が PE-1 を通過したら、 上流誘導のステータス設定 レジスタに”1”を書き込む。 モジュールA がこのレジスタが“1”に変わるのを察知すると、 誘導トラッキング順方向設定 ワード 1 と 誘導トラッキング順方向設定 ワード 2 に書き込まれたトラッキングデータが有効であるということと、搬送物が上流ゾーンのセンサーに到達すると、トラッキングデータが正しく導入されるということを認識する。
*モジュールA は、 誘導トラッキング順方向設定 ワード レジスタに書き込まれたトラッキングデータを認識するために、 上流誘導のステータス設定 レジスタが4から1へ変化するのを確認しないといけません。PE-1のクリアを使用して、PLCロジックの 上流誘導のステータス設定 レジスタに“1”を書き込むのを開始する場合、搬送物の物理的な長さはPE-1とモジュールAの上流センサー間の距離よりも短くないといけません。なぜなら、 モジュールA は搬送物がその上流センサーに到着するとトラッキングデータを誘導し、 上流誘導のステータス設定 が4から1に変更されなければ、トラッキングデータが有効にならないからです。
!搬送物がローカル上流ゾーンのセンサーに到達するのと同時に、 上流誘導のステータス設定 レジスタに“4”の値が入力された場合、ローカル上流ゾーンは搬送物が1ゾーンよりも物理的に長いと判断し、オンボードの Flex Zone ロジックを起動してそれに従って動作します。Flex Zoneの操作については、ConveyLinxユーザーズガイドを参照ください。トラッキングデータを確実に転送し、ローカル上流ゾーンへ1つの搬送物を確実に誘導するには、PLCプログラマーが 上流誘導のステータス設定 レジスタを適切に使用する必要があります。