コンベアの活用法によっては、運用状況に応じて定義された数のゾーンを、シンギュレーション搬送モードとトレイン搬送モードの間で切り替える必要があります。 ダイナミック搬送 を使用して コントロールポート 信号を利用することでこの切り替えをリモートで行うことができます。 ダイナミック搬送 を使用するためには、2ゾーンの設定が必要になります。制御したいゾーン範囲内で最下流のゾーンが ダイナミック搬送制御 ゾーンで、その最上流ゾーンが ダイナミック搬送終了 ゾーンです。 ダイナミック制御ゾーン では搬送モードを切り替えるために コントロールポートのピン3 信号に通電する必要があります。その範囲のデフォルトの搬送モードがシンギュレーションの場合は、 ピン3 を通電するとその範囲がトレインに切り替わります。もしデフォルトがトレインであれば、 ピン3 通電でシンギュレーションに替わります。

5 ゾーンダイナミック搬送の例

この例では、ゾーンA~Eを シンギュレーション搬送 モードと トレイン搬送 モードの間で動的に切り替えたいとします。ここでの全ゾーンのデフォルト設定はシンギュレーション搬送モードです。ゾーンAは ダイナミック搬送制御 ゾーンでゾーンEが ダイナミック搬送終了 ゾーンです。ゾーンAのコントロールポートのピン3に信号を配線してこれを機能させます。通電すると、ゾーンA~Eはトレイン搬送モードで稼働し、非通電にすると、ゾーンA~Eはシンギュレーション搬送モードになります。

まずメイン画面でダイナミック搬送の範囲の最下流ゾーン(ゾーンA)を検出する。 Dynamic Release Control チェックボックスをクリックすると、リリースモードを切り替えるために、このゾーンのコントロールポートがピン3 への通電を探すように設定される。
それからメイン画面でダイナミック搬送の範囲の最上流ゾーン(ゾーンE)を検出する。 Dynamic Release Termination チェックボックスをクリックすると、このゾーンがダイナミックリリース範囲の「終点」として設定される。