この例では、 ConveyLinx の左パルスローラのPLC制御を使用して以下の手順を実行します。:

  • PLCへの外部入力 (センサーまたはオペレーターボタン)による、ゼロ位置または原点位置の確立。
  • 100パルスの加速ランプと50パルスの減速ランプを有する80%PWM速度で、反時計方向に7000パルス分回転させる。
  • 50パルスの加速ランプと10パルスの減速ランプを有する100%PWM速度で、時計方向に9000パルス分回転させる。
  • 50パルスの加速ランプと10パルスの減速ランプを有する80%PWM速度で、ゼロ位置または原点位置まで反時計回転で戻る。
  • 一周期の滞留時間4秒間待ってから、回転周期を繰り返す。

PLCタグの定義

タグ名 データタイプ アセンブリレジスタ (/bit)
ZERO ブーリアン Left Servo Command Word – bit 0
ZERO_ACK ブーリアン Left Motor Servo Status – bit 1
RUN ブーリアン Left Servo Command Word – bit 1
READY ブーリアン Left Motor Servo Status – bit 0
POSITION 整数 Left Servo Command Pulses
SPEED 整数 Left Motor Speed Reference
ACCEL 整数 Left Motor Acceleration Ramp
DECEL 整数 Left Motor Deceleration Ramp
MODE 整数 Left Motor Speed Control Method

操作手順

ステップ #1: MODEに“2”を書きこんで、左モーターをクローズドループモードにする。

ステップ #2: センサーまたはボタンからの外部信号により、ZEROビットを設定してゼロまたは 「基準」 位置を確立する。ZERO_ACKビットが設定されたことをPLCが確認すると、PLCがZEROビットをリセットする。

ステップ #3: 最初の回転を行うには、速度、ランプ値、回転距離を適切なレジスタに書きこむ必要がある。:

  • SPEEDに800を書きこむ。
  • ACCELに100を書きこむ。
  • DECELに50を書きこむ。
  • POSITIONに7000を書きこむ。

ステップ #4: READY がリセットされると、PLCはRUNビットを設定して回転を開始できる。回転が完了すると、ConveyLinxはREADYビットを設定するが、これはRUNビットをリセットするためのPLCへの信号となる。RUNビットがリセットされたことを確認すると、ConveyLinxは READY ビットをリセットする。

ステップ #5: 2回目の回転では、速度とランプ値を適切なレジスタに書きこむ必要がある。:

  • SPEEDに1000を書きこむ。
  • ACCELに50を書きこむ。
  • DECELに10を書きこむ。

逆方向に回転させたいため、ゼロまたは「基準」 位置に基づいて新しい位置を決定する必要がある。この場合、700パルス 「前進」したことが分かっているので、900パルス「後退」したい。最終的に到達したい位置は、7000-9000 =-2000である。

  • POSITIONに2000を書きこむ

Sステップ #6: ステップ #4 の繰り返し。

ステップ #7: 3回転目では、2回転目のランプ位置を維持するが、速度と回転位置を設定する必要がある。この場合、ゼロまたは「基準位置」にする。

  • SPEEDに800を書きこむ。
  • POSITIONに0を書きこむ。

ステップ #8: ステップ #4 の繰り返し。

PLC ラダー図