全ての ConveyLinx はイーサネットのネットワーク上で通信し、通常の機能にはTCP/IPベースのプロトコルを使用します。すべてのTCP/IPプロトコルが正常に機能するためには、ネットワーク上の各デバイスに固有のI.P.アドレスを割り当てる必要があります。
I.P.アドレスは次のような形式です。→ AAA.BBB.CCC.DDD ( AAA, BBB, CCC, DDD は0~255の数値)
例えば、 モジュールのI.P.アドレスが “192.168.25.20” の場合、その サブネット アドレスは “192.168.25” で、 ノード は1 (つまり 20-19 = 1)です。
工場では全てのモジュールに各々I.P.アドレスが割り当てられ、出荷前に全てのモジュールの点検のため、自動テスト装置測定機によって使用されます。モジュールが「箱から出される時」は、まだそのI.P.アドレスがメモリに保存されています。
オートコンフィギュレーション手順 開始されると、まず各モジュールに新しいI.P.アドレスが自動的に割り当てられます。全モジュールのこのI.P.アドレスは、最上流のモジュール内に既に保存されているI.P.アドレスの サブネット によって決められます。最上流より下流にある全てのモジュールが同じか異なった サブネット または ノード 値を持っていたとしても、下流モジュールの サブネット は既存の最上流モジュールの サブネット に変更されます。さらに、 オートコンフィギュレーション手順が実行されると、最上流モジュールの DDD オクテット値も20に変更されます。その後全ての下流モジュールで、それぞれの DDD 値が21から自動的に設定されます。
一例
ここに工場出荷時に設定されていた可能性のあるI.P.アドレスを持つ4つのモジュールネットワークがあります。 サブネット が異なるだけでなく、アドレスが重複している可能性もある点に注意してください。
最上流モジュール が特定されて オートコンフィギュレーション が実行されると、4つのモジュールのI.P.アドレスは以下図のように構成されます。