ConveyLinx ERSC Family Complete Guide

10.3.3.1. トラッキングデータによる基本的な集積と搬送

こちらはあるネットワークにおいて、最上流ゾーンでも最下流ゾーンでもないZPAモードにおけるConveyLinxの上流ゾーンまたは下流ゾーンの代表的な配置です。この例では搬送物を集積する方法、搬送物到着を検知する方法、トラッキングデータを書き込む方法、そして最後に搬送物を搬送する方法を示します。この例では以下の通り、PLCがモジュールBにZPAモードアセンブリ入力/出力接続を確立する必要があります。

上流ゾーンの例

まずPLCでモジュールBの上流ゾーンに到着する搬送物を集積したいとします。
  1. ローカル上流ゾーンの集積制御 レジスタのビット0を設定し、このゾーンに到着する搬送物全てを集積するよう指示する。
  2. 到着回数ローカル上流ゾーン レジスタと 出発回数ローカル上流ゾーン レジスタを監視する。これら2つの値が等しくなくなる先端で、PLCは新しい到着があることを認識する。搬送物が上流ゾーンを物理的に占有している限り、この2つの値は等しくならないことに注意。
  3. 搬送物が上流ゾーンに正常に到着すると、 現在の上流ゾーントラッキング ワード1 と 現在の上流ゾーントラッキング ワード 2 のトラッキングデータは、新たに到着した搬送物に対して有効となる。
  4. その後PLCがこのトラッキングデータの更新を決定できるようになり、PLCは新しいトラッキングデータを ローカル上流ゾーントラッキングの設定 ワード 1 レジスタと ローカル上流ゾーントラッキングの設定 ワード 2 レジスタに書き込むことができる。
  5. 上流ゾーンでの搬送物搬送の準備ができたら、PLCは 現在の上流ゾーンの搬送回数 レジスタの値を読み取り、この値に1を加えてからこの新しい値を ローカル上流ゾーンで次に到着する貨物の搬送と集積 レジスタに書き込む。モジュールBがレジスタ内でこの新しい値をとらえると、上流ゾーンの搬送物を搬送し、自動的に次に到着する搬送物を集積する。この新しい値の書き込み時にモジュールBから下流の状態が満杯であった場合、モジュールBは搬送指示されたことを記憶し、PLCからの信号無しでも下流の状態が解消されしだい搬送することに注意。
  6. PLCは 到着回数ローカル上流ゾーン レジスタと 出発回数ローカル上流ゾーン レジスタの値を調べることで、いつ搬送物がモジュールBの上流ゾーンのセンサーから離れたかを認識することができる。これら2つの値が等しくなる先端で、PLCは搬送物がモジュールBの上流ゾーンのゾーンセンサーから離れたことを認識する。

PLCがモジュールB上流ゾーンの集積コントロールをキャンセルしたい場合:
PLCは ローカル上流ゾーンの集積コントロール レジスタのビット0をリセットできる。これにより、モジュールBが集積された搬送物を解放し、次にモジュールB上流ゾーンに到着する搬送物を集積しないように信号を送る。

下流ゾーンの例

まずPLCでモジュールBの上流ゾーンに到着する搬送物を集積したいとします。：
  1. ローカル下流ゾーンの集積コントロール レジスタのビット0を設定し、このゾーンに到着する搬送物全てを集積するよう指示する。
  2. 到着回数ローカル下流ゾーン レジスタと 出発回数ローカル下流ゾーン レジスタを監視する。これら2つの値が等しくなくなる先端で、PLCは新しい到着があることを認識する。搬送物が下流ゾーンを物理的に占有している限り、この2つの値は等しくならないことに注意。
  3. 搬送物が下流ゾーンに正常に到着すると、 現在の下流ゾーントラッキング ワード1 と 現在の下流ゾーントラッキング ワード 2 のトラッキングデータは、新たに到着した搬送物に対して有効となる。
  4. その後PLCがこのトラッキングデータの更新を決定できるようになり、PLCは新しいトラッキングデータを ローカル下流ゾーントラッキングの設定 ワード 1 レジスタと ローカル下流ゾーントラッキングの設定 ワード 2 レジスタに書き込むことができる。
  5. 下流ゾーンでの搬送物搬送の準備ができたら、PLCは 現在の下流ゾーンの搬送回数 レジスタの値を読み取り、この値に1を加えてからこの新しい値を ローカル下流ゾーンで次に到着する貨物の搬送と集積 レジスタに書き込む。モジュールBがレジスタ内でこの新しい値をとらえると、上流ゾーンの搬送物を搬送し、自動的に次に到着する搬送物を集積する。この新しい値の書き込み時にモジュールBから下流の状態が満杯であった場合、モジュールBは搬送指示されたことを記憶し、PLCからの信号無しでも下流の状態が解消されしだい搬送することに注意。
  6. PLCは 到着回数ローカル下流ゾーン レジスタと 出発回数ローカル下流ゾーン レジスタの値を調べることで、いつ搬送物がモジュールBの下流ゾーンのセンサーから離れたかを検知することができる。これら2つの値が等しくなる先端で、PLCは搬送物がモジュールBの下流ゾーンのゾーンセンサーから離れたことを認識する。

PLCがモジュールB下流ゾーンの集積コントロールをキャンセルしたい場合：
PLCは ローカル下流ゾーンの集積コントロール レジスタのビット0をリセットできる。これにより、モジュールBが集積された搬送物を解放し、次にモジュールB下流ゾーンに到着する搬送物を集積しないように信号を送る。