一旦リニアコンベアが オートコンフィギュレーション手順 によって試運転されると、 ConveyLinx はその上流と下流に隣接するモジュールに関する設定データを保存します。この設定データはリニアコンベアのパラメータがEasyRollソフトウェアで変更されても自動的に更新されます。 ConveyLinx のファームウェアはこの機能を利用してモジュール交換を容易にしており、そのため1台の ConveyLinx の交換のためにリニアコンベア全体を再度オートコンフィギュレーションしなくてもいいようにしています。

モジュールの自動交換手順

  1. 既存のモジュールのモータ、ネットワーク、光電センサ、ハードウェア、電源の接続を切る。切断の順番は問わない。

  2. 新しいモジュールのモータ、センサ、ハードウェア、ネットワーク接続のみを接続する。 電源はまだ入れない。

  3. INSTALLボタンを押し続ける。押したままで、モジュール電源を接続する。

  4. モジュールステータスLEDを確認する。電源供給してから約1秒後、モジュールステータスLEDが赤く点滅し始めるが、 まだインストールボタンをはなさないで押し続ける。 さらに1秒後、モジュールステータスLEDが 赤と緑 の両方で点滅し始める。これは自動交換手順が開始し、インストールボタンを離す合図なので、インストールボタンから手を放す。モジュールステータスLEDが赤と緑の両方で点滅する前にインストールボタンを離すと、自動交換手順はキャンセルされてしまう。

  5. 自動交換手順 が正しく開始されたかどうかは、交換したモジュールのセンサーとコントロールポートLEDの赤色点灯で確認する。また、ネットワーク上の全てのモジュールのセンサーとコントロールポートLEDが短時間点滅するが、これは正常で、数秒以内に通常の動作に戻る。

  6. システムの使用、電源の再投入、イーサネット接続の抜き差しを行う前には、少なくとも3分待つ。交換されたモジュールは必要に応じて自動的にアップグレード又はダウングレードし、構成設定を復元する。これにはモジュールの複数回の自動再起動を伴うので、 この3分間はモジュールの 電源を切ってはいけない。

  7. モジュールのステータスLEDとネットワークLEDの両方が緑色に点滅したら、モジュール交換は成功。