通常ConveyLinxのネットワークは、ZPAモードで一緒に動作したりPLC I/Oモードで相互にデータ交換したりする前に オートコンフィギュレーション されていないといけません。一般的な方法は インストールボタン (ConveyLinxファミリーモジュール)もしくは EasyRoll (ConveyLinx-AiファミリーとConveyLinx-ECO)を使用することです。Siemens S7 PLCとTIAポータルまたはStep 7 Managerを使用する場合、Siemens PLCプログラミング環境で設計時に作成した トポロジーに基づいて ConveyLinxを PLCから自動的に構成する ことができます。
個別にConveyLinxオートコンフィギュレーション(ConveyLinx本体またはEasyRollから)
この方法をとる場合、ConveyLinxまたはConveyLinxグループの構成はインストールボタンまたはEasyRollソフトウェアで開始されます。モーターのモード(ECO/BOOST等)、モジュールのモード(PLC/ZPA)、ConveyLinx間接続、合流ゾーン、IPアドレス、その他全ての一般的なパラメータなど、全てのモジュールパラメータは、オートコンフィギュレーション手順の間に割り当てられます。 Profinet 名もオートコンフィギュレーション手順の間に作られます。PLCにプログラムを書き込むためには、 接続したい各ConveyLinxのProfinet名を正確に把握しておく必要があり、これらの名前を自由に変更することはできません。
個別にConveyLinxオートコンフィギュレーションのメリット:
* モーター設定やZPA機能等のパラメータ変更は、EasyRoll使用によって複数モジュールに対して一度に行うことが可能。
* PLCはネットワークの全モジュールではなく、連動が必要なモジュールにのみ接続する必要がある。
* ZPA拡張 機能を構成することが可能。
個別にConveyLinxオートコンフィギュレーションのデメリット:
* モジュールのProfinet名はオートコンフィギュレーション中に設定され、 変更ができない。
* 接続には、PLCでモジュールのProfinet名の 正確な構文 を使用しないといけない。
* PLCをプログラミングする前に、正確なネットワークトポロジーとI.P.アドレス指定を前もって知っておく必要がある。
PLCトポロジーからの直接統合コンフィギュレーション
この方法を使用する場合、SiemensのPLCプログラミング環境 (TIAポータルまたはSTEP 7)内でネットワークトポロジーを作成します。 すると関連するConveyLinxのパラメータは全て環境内で使用可能になり、設計時に構成が可能になります。物理的にインストールされた制御モジュールのネットワークトポロジーが、PLCプログラミング環境で設計したトポロジーと一致している限り、プロジェクトをPLCにダウンロードすると、PLCが全てのConveyLinx制御の設定を行います。
PLCトポロジーによるコンフィギュレーションのメリット:
* モジュール名の制約無し。
* 別のEasyRollソフトウェアを使用する必要が無い。
* モジュールの交換はPLCが行うため、接続してすぐに使用可能。
* モジュールパラメータは全てSiemens PLCプログラミング環境に統合されている。
PLCトポロジーによるコンフィギュレーションのデメリット:
* システムのPLCロジックとの相互作用が必要かどうかにかかわらず、全てのConveyLinxをトポロジーに組み込む必要がある。
* 複数のモジュールのパラメータを同時に変更できる機能は組み込まれていないため、 それをするためには独自のPLCロジックを構築しないといけない。
* ZPA拡張 機能は使用不可。