この例では、PLCを使用して単純な進路変更のメカニズムを制御し、搬送物をZPAゾーンから進路変更させてそのトラッキングを捉える方法を示します。この例ではまた、PLCの下流到着設定機能を使用して、搬送物がZPAゾーンから進路変更レーンに移動する時に、搬出しているConveyLinxがジャム状態を発生させないようにする方法を図で解説します。PLCは モジュールB に接続されます。

モジュールB上流ゾーンの準備:

  1. ローカル上流ゾーンの集積制御 レジスタの ビット0を設定し、 このゾーンに到着した搬送物全てを集積するように指示する。
  2. 到着回数ローカル上流ゾーン レジスタと 出発回数ローカル上流ゾーン レジスタを監視する。これら2つの値が等しくなくなる先端で、PLCは新しい到着があったことを認識する。搬送物が上流ゾーンを物理的に占有している限り、この2つの値は等しくならないことに注意。
  3. 3. 搬送物が上流ゾーンに正常に到着すると、 現在の上流ゾーントラッキング ワード1現在の上流ゾーントラッキング ワード 2 のトラッキングデータは、新たに到着した搬送物に対して有効となる。

新たに到着した搬送物を進路変更させる必要があるとPLCが判断した場合:

  1. ローカル上流ゾーンの集積制御 レジスタの ビット8を設定する。 これにより、 モジュールA は進路変更操作の実行中に モジュールB に搬送物を搬送しないようになる。
  2. その後PLCは進路変更の行程を開始する。
  3. 搬送物が PE-1, に到着すると、PLCは ローカル上流ゾーンの集積制御 レジスタの ビット9を設定する。 これにより、 モジュールB に搬送物が「下流の位置に正常に到着した」ことが伝達される。
  4. 搬送物が PE-1 を通過したら、PLCは ローカル上流ゾーンの集積制御 レジスタの ビット9を消去する。
  5. その後PLCは ローカル上流ゾーン集積制御 レジスタの ビット8を消去して、モジュールA に次の搬送物の モジュールBの上流ゾーン への侵入を許可してもよいと指示できる。

新たに到着した搬送物を進路変更する必要がないとPLCが判断した場合:

PLCは必要に応じて搬送物のトラッキングデータを修正し、 基本的な集積と搬送 章での説明通りに搬送物を搬送するだけです。