この例では、 ConveyLinx-Aiシリーズ の左パルスローラのPLC制御を使用して以下の手順を実行します。

  • PLCからConveyLinxへの外部入力 (センサーまたはオペレーターボタン)による、ゼロ位置または基準位置の確立。
  • 加速ランプ100 mm、 減速ランプ50 mmで、0.8 m/s の速度で反時計方向に7000 mm回転させる。
  • 加速ランプ50 mm、減速ランプ10 mmで、1.0 m/s の速度で時計方向に9000 mm回転させる。
  • 加速ランプ50 mm、 減速ランプ10 mmで、0.8 m/s の速度でゼロ位置または原点位置に反時計回転で戻る。
  • 一周期の滞留時間4秒間待ってから、回転周期を繰り返す。

PLCタグの意定義

タグ名 データタイプ アセンブルレジスタ (/bit)
ZERO ブーリアン Left Servo Command Word – bit 0
ZERO_ACK ブーリアン Left Motor Servo Status – bit 1
RUN ブーリアン Left Servo Command Word – bit 1
READY ブーリアン Left Motor Servo Status – bit 0
POSITION 整数 Left Servo Command Pulses
SPEED 整数 Left Motor Speed Reference
ACCEL 整数 Left Motor Acceleration Ramp
DECEL 整数 Left Motor Deceleration Ramp

操作手順

ステップ #1: センサーまたはボタンからの外部信号により、ZEROビットを設定してゼロまたは「基準」位置を確立する。ZERO_ACKビットが設定されたことをPLCが確認すると、 PLCはZEROビットをリセットする。

ステップ #2: 最初の回転を行うには、速度、ランプ値、回転距離を適切なレジスタに書き込む必要がある。

  • SPEED に800を書き込む。
  • ACCEL に100を書き込む。
  • DECEL に50を書き込む。
  • POSITION に7000を書き込む。

ステップ #3: READYがリセットされると、PLCはRUNビットを設定して回転を開始できる。回転が完了すると、ConveyLinxはREADYビットを設定するが、これはRUNビットをリセットするためのPLCへの信号となる。RUNビットがリセットされたことを確認すると、ConveyLinxはREADYビットをリセットする。

ステップ #4: 2回目の回転では、速度とランプ値を適切なレジスタに書き込む。

  • SPEEDに1000を書き込む。
  • ACCELに50を書き込む。
  • DECELに10を書き込む。

逆方向に回転させたいため、ゼロまたは「基準」位置に基づいて新しい位置を決定する必要がある。この場合、7000 mm 「前進」 したことが分かっているので、9000 mm 「後退」したい。最終的に到達したい位置は、7000-9000 =-2000である。

  • POSITIONに-2000を書き込む。

ステップ #5: ステップ#4 の繰り返し。

ステップ #6: 3回転目では、2回転目のランプ値を維持するが、速度と回転位置を設定する必要がある。この場合、ゼロまたは「基準位置」にする。

  • SPEEDに800を書き込む。
  • POSITIONに0を書き込む。

ステップ #7: ステップ #4 の繰り返し。

PLCラダー図