検出されたひとつまたは全ての サブネット を選択し、選択範囲に含まれる各ConveyLinxの全てのパラメータと設定を含む バックアップ ファイルを生成できる機能があります。つまり、全てのモーター設定 (速度、加速、減速、ブレーキ等)、 ZPA設定、アドバンスドダイアログの設定等がファイルで取り込まれ、PCに保存できます。逆にこの バックアップ ファイルを使って、設定がうっかり変更された場合や単にConveyLinxを以前の状態に戻したい場合に、ひとつまたは全ての サブネット の設定を 復元する こともできます。
バックアップ実行のために、 Select ALL ボタンをクリックしてリストの全アイテムを選択します。この例では、 サブネット 192.168.29. をバックアップします。全てのモジュールがハイライトされたら、 Backup ボタンをクリックします。 | |
Save As ダイアログが出てきたら、ファイル名と保存場所を指定します。 | |
逆に、 サブネット の設定を復元するために使用したい バックアップ ファイルがある場合は、 Select ALL ボタンをクリックしてから Restore ボタン をクリックします。 | |
“Open File” ダイアログが表示されるので、 バックアップファイルの場所へ行き、ファイルを選択して “Open”をクリックします。 |
IPによる復元機能
デフォルトの Restore 機能はモジュールのシリアル番号のみで設定を復元するため、 Subnet の複製や Backup ファイルの生成後にConveyLinxの一部が交換された、古いバックアップから機能を復元するなどの場合には、ConveyLinxのシリアル番号ではなくIPアドレスによって設定を復元する必要があります。これを行うには、Restoreボタンの代わりに Restore by IP 機能を使用する必要があります。
バックアップと復元に関する推奨事項とヒント
技術的には、多くのモジュールの サブネット の中からいくつかの、あるいは単一のモジュールのバックアップファイルを作成することが可能ですが、それは推奨されません。 ConveyLinxサポートエンジニアのこれまでの経験から、最低でも サブネット 内の全てのモジュールに対して バックアップ と 復元 を行うと、ConveyLinxネットワークでの問題発生が少なくなる、あるいはなくなることが分かっています。 一度動作していたシステムで予期しない結果を生じるようになるのは、サブネット全体ではなく一部のモジュールに対して 復元機能 を実行したり、または サブネット 内の全モジュールが含まれていないバックアップファイルから開始したりすることが原因となることがよくあります。そこで、こちらにヒントを表示します。
- バックアップ を実行する時:最低限、指定された サブネット 内の全てのモジュールを選択する。
- 復元 を実行する時:最低限、指定された サブネット 内の全てのモジュールを選択する。
- サブネット 内の1つまたは複数のモジュールに設定変更をした後で、新しい バックアップ を実行する。
- オートコンフィギュレーション手順 を実行する度に、新しい バックアップ を実行する。