このマニュアルではRockwell Ethernet I/P対応PLCをConveyLinxのネットワークに接続する方法を説明します。ConveyLinxをRockwell PLCに接続するには、基本的に3つの方法があります。
- 汎用イーサネットデバイスを使用する。
- EDSをインポートし、オプションでAOIをインポートして使用する。
- MSG命令を使用する。
この3つの方法は全てZPAモードとPLC I/OモードのConveyLinxに対して使用できます。ただしMSG命令の方法はConveyLinxの常時接続を維持しないため、「緊急を要する」操作には使用しないようにしてください。
Ethernet I/Pガイドライン
各Allen-BradleyのPLCには、リモートデバイスへの維持されたEthernet I/P通信を制限するための、2つのメトリックがあります。
- イーサネットポートで利用可能なTCPコネクションの固定数
- 接続デバイスで利用可能なI/Oデータテーブルのメモリ固定数
これらの数量のいずれかが制限に達すると、PLCプロセッサはデバイス宣言の1つまたは複数のインスタンスでI/O通信障害を表示します。ZPAまたはPLC I/Oモードインスタンスを利用するConveyLinxデバイス宣言の場合、一般的にはI/Oデータテーブルのメモリ制限になる前に、TCPコネクションのPLC制限に達します。
例えばCompactLogix L3x シリーズプロセッサの場合、イーサネットポートで使用可能なTCPコネクションの数は32です。プロセッサはプログラミング端末アクセス等のために、常に1つのTCPコネクションを予備として保存します。L3xシリーズのプロセッサは、ZPAモードとPLC I/Oモードインスタンスの任意の組合せを利用している汎用I/Oモジュールとして、31のフルタイムのConveyLinx接続を受け入れることができます。
ConveyLinxが「フルタイム汎用I/Oモジュール」としてPLCに接続されると、その接続は継続的に維持され、最小RPI値でデータ交換されます ( 暗黙的接続 と呼ばれる)。PLCが何等かの理由でConveyLinx と通信できない場合、PLCのI/O ツリーは障害と登録します。ConveyLinxが「汎用I/Oモジュールとしてフルタイム接続」されていなくても、PLCはEthernet I/P経由でイーサネットポートを介して物理的に接続可能なConveyLinxと通信できます。これはLogix5000 MSG命令( 明示的接続 とよばれる)で実現可能です。