ConveyLinx-Aiは、Ethernet経由でのリモートデータアクセスにModbusレジスタアーキテクチャを採用しています。Modbus TCPは、クエリ/レスポンス方式に基づくシンプルなデータ交換プロトコルです。
各モジュールのメモリ構造には、Modbusホールディングレジスタとして構成された固定の内部データ領域が存在します。これらのホールディングレジスタは、16ビットの整数値を保持できる固定数の領域として予約されており、Modbus TCPプロトコルを通じて読み取り/書き込みが可能です。
このレジスタ構造により、各モジュールは特定のアドレスに対してデータの読み書きを行い、モジュール間通信を実現します。また、EasyRollソフトウェアは特定のレジスタを使用して、MDRの速度、方向、タイプなどの初期設定値を監視・変更します。
対応するModbus TCPサービスコード
Modbus TCPに対応したPCまたはPLCは、ネットワーク上の任意のERSC(Ethernet Roller System Controller)に接続し、入力および出力ホールディングレジスタアセンブリにアクセスできます。すべてのConveyLinxは以下のサービスコードに対応しています:
サービスコード3・・・ ホールディングレジスタの読み取り(最大45レジスタ/命令)
サービスコード6・・・ 単一レジスタへの書き込み
サービスコード16・・・複数レジスタへの書き込み(最大45レジスタ/命令)
サービスコード23・・・複数レジスタの読み取り/書き込み(最大45レジスタ/命令)
アセンブリレジスタの正しいアドレス指定
ConveyLinx-Aiにおけるアセンブリレジスタは、仮想的なレジスタであり、物理的なモジュールレジスタアドレスではありません。そのため、直接アドレス指定することはできません。モジュールのファームウェアがリクエストを受け取り、必要なアセンブリデータを構築して応答します。
例:
ZPAモードの入力アセンブリで、レジスタ「4:1504」のみを読み取りたい場合でも、PLCのI/O接続設定では**「4:1500」から開始し、少なくとも5レジスタ分の長さ**を指定する必要があります。
「4:1504」から直接読み取りを開始すると、ConveyLinx-Aiはエラーを返します。