グレイン
画像にグレインを追加することは、合成画像の他の要素の既存のグレインに合わせること、または芸術的な目的などを含むさまざまな目的に有用です。グレインはノイズに似ていますが、特徴としてさらにオーガニックです。一般的に、デジタルカメラで作り出されるノイズに対し、グレインは従来の写真技術におけるフィルムストックの特徴です。
- 強度: 画像に重ねられるグレインの不透明度を設定します。
- カラー化: グレイン内の色の量を調整します。0％ではモノクロの黒いグレインになり、値を大きくすると段階的にグレイン内に色が導入されます。
- サイズ: 個別のグレインのサイズを設定します。
- 表面の粗さ: 第一グレインの上から第二のより細かいレイヤーのグレインを追加します。値が高くなると、細かいグレインがさらに追加されます。
トーンに適用
カメラにより作り出されるグレインは他のエリアに比べて影部分に影響を及ぼす傾向があります。真実味を追加するため、画像内のどの異なるトーンがグレイン設定のインパクトをどれくらい受けるかを制御できます。
- シャドー: どれくらいの量のグレインが画像のシャドウエリアに追加されるかを設定します。
- 中間トーン: どれくらいの量のグレインが画像の中間トーンエリアに追加されるかを設定します。
- ハイライト: どれくらいの量のグレインが画像のハイライトエリアに追加されるかを設定します。
ハイパス
ハイパス処理はローカルなコントラストに基づき詳細を分離し、同時にその他のカラーデータを除去します。ハイパス画像はシャープさを向上するため元のレイヤーに戻してブレンドすることができます。
- 半径: コントラストを識別するために評価される半径をピクセル単位で設定します。半径を大きくするとより大きな詳細が保持できます。
- モノクロ: このオプションを有効化してハイパス画像の彩度を落とします。
ハイパスシャープ
シャープニングとは、ハイパスフィルタリングの共通アプリケーションです。シャープニングを作成するには、レイヤーの複製を作成し、結果を元のレイヤーにブレンドして戻します。これらはすべてハイパスシャープニングエフェクトにより内部で扱われ、プロセスが大幅に容易になります。
- 半径: コントラストを識別するために評価される半径をピクセル単位で設定します。
- 量: シャープニングの強度を調整します。
- ブレンド方法: シャープニングを作成するため使用されるブレンド方法を選択します。
- ソフトライト (弱): ソフトライト方式は最も微妙な結果をもたらします。
- オーバーレイ（中程度）: オーバーレイはハイパスシャープニングに使用される従来のブレンドモードであり、一般的な使用に向いています。
- リニアライト (強): より強く、劇的なシャープニング効果をもたらします。
- ハイパス表示: このオプションを有効化すると、シャープニングに使用されるハイパスフィルタがビューアに表示されます。どれくらい大きなエッジ周辺のエリアに影響があるかを表示する上で有用です。
ノイズ
画像にノイズを追加することは、合成画像の他の要素の既存のグレインに合わせること、または画像を人工的に古く見えるようにしたり、ストレスをかけたり、芸術的な目的などを含むさまざまな目的に有用です。ノイズはグレインに似ていますが、デジタルである特徴が異なります。 一般的に、従来の写真技術におけるフィルムストックの特徴であるグレインに対し、ノイズはデジタルカメラに作り出されます。
- 輝度: この値を大きくすると画像内の輝度ノイズ量が増えます。輝度ノイズは白黒です。
- 色: この値を大きくすると画像内のクロミナンスノイズの量が増え、画像の3つのカラーチャンネルに無作為に影響を及ぼします。
シャープにする
シャープニングは画像の繊細なエッジ周辺の微細なコントラストを増やすために使用され、これによりエッジがさらに目立つようになり、よりシャープに焦点が当たっているように見えます。過度なシャープニングはエッジ周辺に望ましくない輪を出現させる可能性があるため、最高の結果を得るためにこのエフェクトは慎重に適用してください。画像の解像度と最終画像の本来の目的に基づき使用される設定は異なります。印刷向けのシャープニングは一般的に画面上に表示するよりも少し高めの設定を使用します。たとえば、600 × 800ピクセルの画像内の繊細なディテールは4000 × 6000ピクセルの画像の同じディテールとはサイズが異なります。
- 量: シャープニングエフェクトの強度を定義します。
- 半径: シャープニングが影響を及ぼすエッジからの距離をピクセル単位で設定します。半径はほとんどのケースでかなり小さめに維持したほうがよいでしょう。画像の解像度が低いほど、半径を小さくすべきです。
- しきい値: エッジ検出をコントロールし、画像内のどのエッジに影響が及ぶかを決定します。しきい値はエッジとして識別されるコントラストのレベルを設定します。一般的に画像内のエッジは1つの色が終わる終わり、別の色が始まる場所にあります。ただし、エッジのない場所にも色の移行が含まれる可能性もあります。非常に低いしきい値は最高のコントラストがあるエリアのみがシャープニングされることを意味し、しきい値を大きくするともっと多くの検出されたエッジにシャープニングが追加されます。
シャープニングは柔らかいエッジを向上しフレーム内の特定のエリアに注目を集める上でとても有用であると同時に、ボケを実際に補正して焦点を移動したり、カメラにとらえらえたモーションブラーを除去したりすることはできません。最高の結果は常に適切に焦点のあった画像をカメラでとらえることでもたらされます。