クロマ キー

Imerge Proのクロマキーはグリーンスクリーン写真の処理で世界最高水準を誇ります。大多数の画像ですばらしい結果を簡単に作り出し、同時に最も問題の多い画像を同じ水準に加工する直感的かつ強力な調整機能を提供します。そのコントロールに関する詳細は本マニュアルのクロマ キー ページに記載されています。

カラー差キー

  • スクリーンカラー: バックドロップを除去するため使用されるモードを選択します。
    • 自動: すべてのピクセルを調べ、画像で最も大きなエリアを除去できるのはどの色かを判定します。ほとんどの場合、これによりバックドロップが自動的に除去されます。ごくまれに誤った色が選択された時は、手作業で正しい色を選択してください。
    • 緑: グリーンスクリーン写真向けに、画像からクロマグリーンを除去します。
    • 青: ブルースクリーン写真向けに、画像からクロマブルーを除去します。
    • 赤: レッドスクリーン写真向けに、画像からクロマレッドを除去します。赤色は人物がモチーフの場合通常使用を避けた方がよいですが、製品やその他のモチーフでは効果的な場合があります。

マット調整

  • 除去: この設定を大きくすると、画像からより大きな色の範囲が除去されます。バックドロップの一部がまだ見えている場合、除去の値を大きくしてください。
  • 除去をソフトにする: 画像のほとんど透明なエリアを対象として、その部分がさらに透明度を増すようにします。
  • 詳細: ほとんど不透明なエリアを対象として、完全に不透明になるよう復元し、これにより一部削除されてしまったエッジの詳細を復元します。
  • 透明度をクラッシュ: 透明なエリアに残るアーチファクトを削除し、キーを整えます。
  • マット表示: このオプションをオンに切り替えるとキーにより作り出されるマットをグレースケールの画像として表示できるため、最適な結果を正確に盛り込む上で有用です。

スピルの抑制

  • 除去: キー結果内でスクリーンカラーを対象に抑制してカラースピルを抑制します。

ライトラップ

ライトラップはモチーフのエッジを取り囲むように背景の光源をシミュレートすることで合成画像にリアリティを与えます。

  • サイズ: 影響を受けるエッジの帯の幅をピクセル単位で定義します。
  • 不透明度: ライトラップエフェクトの不透明度を設定します。値を大きくするとより強力なエフェクトが得られます。
  • ブレンド: ライトラップとキーイングされた画像を結合するために使用されるブレンドモードを選択します。詳細についてはブレンドモード を参照してください。

輝度キー

輝度キーは、カラーベースのキーイングツールを使用するには十分なカラーデータがない場合に白または黒い背景を削除する上で有用です。

輝度キーエフェクトのインターフェイスにはエフェクトのコントロール上部に2つのタブがあります。

  • 基本: ここではキーに主要な調整を加えられます。
  • 絞り込みキー: 基本設定を超えて結果を繊細に調整する必要がある場合、このタブでは削除される色の範囲について完全に制御することが可能です。

各項目は次のセクションで詳細に説明します。

基本

  • キーに対するチャンネル: キーのベースにしたい画像のチャンネルを選択します。結果は多少異なりますので、それぞれ試験してどれが特定の画像に最もよく機能するかを判定することを推奨します。
    • 輝度: 色は、人間の目に感じられる明るさに基づきグレースケールの値にマッピングされます。
    • 明度: 色は、同様の光が当てられた白と比較した明るさに基づきグレースケールの値にマッピングされます。
    • 強度: 色は、RGBコンポーネントの平均に基づきグレースケールの値にマッピングされます。
  • キータイプ: どの輝度範囲が削除されるべきかを選択します。
    • より暗い輝度を削除: 画像から黒色とシャドウエリアを抽出します。
    • より明るい輝度を削除: 画像から白色とハイライトエリアを抽出します。
  • しきい値: 選択された色価のエッジの柔らかさを設定します。低いしきい値は選択対象により固いエッジを作り出し、高い値はエッジを柔らかくし、もっと半透明のエリアを作ります。
  • 許容誤差: 削除される色価の範囲を調整します。値を高くするとより大きな範囲を削除します。
  • マット表示: このオプションをオンに切り替えるとキーにより作り出されるマットをグレースケールの画像として表示できるため、最適な結果を正確に盛り込む上で有用です。

背景の色整合

  • 有効: このオプションを有効化するとモチーフの色を自動で調整しその下にある画像の色に合わせ、合成画像のリアリティを向上します。
  • 強さ: 色整合の強度を変更します。

ライトラップ

  • 有効: ライトラップを有効化するとキーイング結果のエッジが背景に存在する色に基づき変化します。背景が明るい場合は特に、これがより現実的な結果をもたらしますが、ライトラップはその他のさまざまな状況でも有用です。
  • サイズ: 影響を受けるエッジの帯の幅をピクセル単位で定義します。
  • 不透明度: ライトラップエフェクトの不透明度を設定します。値を大きくするとより強力なエフェクトが得られます。
  • ブレンド: ライトラップとキーイングされた画像を結合するために使用されるブレンドモードを選択します。詳細についてはブレンドモード を参照してください。

絞り込みキー

[絞り込みキー]タブの最初4つのコントロールは[基本]タブのコントロールの複製です。これらは、[絞り込み]ツールを編集中にも、タブ間を繰り返し行き来する必要なく簡単に調整できるようここに複製されています。

  • キーに対するチャンネル: キーのベースにしたい画像のチャンネルを選択します。結果は多少異なりますので、それぞれ試験してどれが特定の画像に最もよく機能するかを判定することを推奨します。
    • 輝度: 色は、人間の目に感じられる明るさに基づきグレースケールの値にマッピングされます。
    • 明度: 色は、同様の光が当てられた白と比較した明るさに基づきグレースケールの値にマッピングされます。
    • 強度: 色は、RGBコンポーネントの平均に基づきグレースケールの値にマッピングされます。
  • キータイプ: どの輝度範囲が削除されるべきかを選択します。
    • より暗い輝度を削除: 画像から黒色とシャドウエリアを抽出します。
    • より明るい輝度を削除: 画像から白色とハイライトエリアを抽出します。
  • しきい値: 選択された色価のエッジの柔らかさを設定します。低いしきい値は選択対象により固いエッジを作り出し、高い値はエッジを柔らかくし、もっと半透明のエリアを作ります。
  • 許容誤差: 削除される色価の範囲を調整します。値を高くするとより大きな範囲を削除します。
  • 黒をクリップ: キーイング後に残っている背景からエリアをすばやく削除して、キーを整えます。この設定を増加させると少し半透明のエリアを完全に透明にします。
  • 白をクリップ: 一部キーイングにより除去されたモチーフのエリアをすばやく復元します。この設定を削減すると少し透明なエリアを完全に不透明にします。
  • ガンマ: 影響を受けない値と完全に削除される値間の中間点を調整します。負数の値は完全に削除される色の範囲を大きくします。正数の値は削除される色の範囲を小さくして、より精度の高いキーイングを可能にします。
  • マット表示: このオプションをオンに切り替えるとキーにより作り出されるマットをグレースケールの画像として表示できるため、最適な結果を正確に盛り込む上で有用です。

マットクリーナー

キーイングエフェクトの結果を様々な方法で洗練させ、調整し、キーのエッジを向上します。

  • フェザー: 選択されたピクセル数でマットをぼかすことでキーのエッジを柔らかくします。
  • スムーズエッジ: エッジ内の小さなバリエーションを平均化することでキーのエッジをスムーズにします。選択された値よりも小さなエッジの変化は平準化されます。
  • 縮小/展開: キーのエッジを内側に動かして(負数の値)エッジピクセルを削除するか、外側(正数の値)に動かしてエッジにさらにピクセルを追加します。
  • マット表示: これをオンにしてキーにより作成されるグレイスケールのマットを表示するか、オフにしてフルカラー画像を表示します。

カラーマット削除

背景が削除された箇所の合成要素のエッジにかかる輪を抑制します。合成要素のエッジ周辺に望ましくない色が入っている時、このツールを使用してエッジエリアの透明性を保持しつつその色を削除できます。

  • 色: 色見本をクリックしてカラーピッカーを開き、画像から削除したい色を選択します。

ストックの背景を削除

白黒の背景で撮影されたストック画像に対し、このツールがそのような背景の削除を容易にします。

  • 背景: ここでは または のどちらをレイヤーから削除するか選択します。
  • チャンネル: どのエリアが削除されるかを判定するために使用されるチャンネルを選択します。
    • RGB値最大: 削除を計算するため、RGBチャンネルのうち最高の値を使用します。
    • 輝度: 輝度チャンネルに基づき削除を計算します。
    • RGB平均値: 赤、緑および青の値を平均化して、その結果を使用して削除を計算します。
  • バランス: 色価の範囲がどれくらい削除されるかを調整します。
  • マット表示: ビューア上に削除計算により作り出されるマットを表示します。

スピル除去

カラースピルはバックドロップに光が反射してモチーフに当たり、望ましくないカラーキャストをもたらすと発生します。このツールは画像から望ましくないカラースピルを削除します。

  • 削除する色: 色見本をクリックしてカラーピッカーを開き、画像から削除したい色を選択します。
  • 強さ: カラースピルを削除するために使用される調整の強度を調整します。

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