VEGAS Imageはレイヤーベースの画像合成ソフトであるため、レイヤーは合成画像を構築する基本要素です。レイヤースタックはレイヤーコンテンツがどのように組み合わせられるかを制御します。

レイヤーの種類

VEGAS Imageの4種のレイヤーはそれぞれ異なる目的に役立ちます。

  • 画像: 画像レイヤーはVEGAS Imageにインポートしたいあらゆる画像を保存するために使用されます。各画像レイヤーはコンテナであり、必要なだけの画像バリエーションを保存できます。
  • テキスト: テキストレイヤーはテキストを生成するために使用されます。テキストのすべての特徴が完全に編集可能な状態を保ちますので、テキストの内容、フォント、色、またはその他の要素をいつでも必要な時に変更できます。各テキストレイヤーはコンテナであり、必要なだけのテキスト項目を保存できます。
  • ソリッド: ソリッドレイヤーは単色で塗りつぶされたシンプルな四角です。これはエフェクトやマスクを適用することで色、パターン、形を調整してさらに変更できます。
  • 調整: 調整レイヤーはその下にあるすべてのレイヤーにエフェクトを適用します。これにより、各レイヤーに個別にエフェクトをかけずに済み、複数のレイヤーにエフェクトをかけることが容易になります。調整レイヤーにマスクをかけて、その効果が下にあるレイヤーの特定のエリアだけに適用されるようにもできます。
  • グループ: このレイヤーは他のレイヤー群のコンテナとして働き、それらのレイヤーをグループ化します。これは、多くのレイヤーが含まれるプロジェクト内を整理するのに有用です。さらに、複数のレイヤーに一度にマスクまたエフェクトを適用できるようにします。マスクまたはエフェクトがレイヤーグループに適用されると、グループ内のすべてのレイヤーが影響を受けます。

コンテナとしてのレイヤー

上記に記載の通り、画像レイヤーおよびテキストレイヤーはコンテナとして機能します。レイヤーのコンテンツはレイヤー自体とは別れており、各レイヤーは複数の画像、または複数のテキスト項目を含むことができます。これは主に複数画像をバッチ処理するため、またはレイアウトのバリエーションを複数作成するために使用されます。詳細については レイヤーコンテンツ ページを参照してください。

レイヤーの機能性

  • 表示: レイヤーの表示はレイヤー名横の正方形のトグルボタンを使用して有効化、無効化できます。
    • 表示: トグルボタンに色が付いている時、レイヤーは見える状態です。 レイヤーが選択されていない時は青色に、選択されている時は白色になります。
    • 非表示: トグルが空の時、レイヤーは見えない状態です。
  • ロックする: レイヤーは、そのコンテンツが誤って変更されないようにロックすることができます。
    • ロックする: レイヤーをロックするには、レイヤースタックで対象レイヤーを右クリックして、メニューから[ロック]を選択します。ロックされると、レイヤー名の横にロックアイコンが表示されます。レイヤーを選択してキーボードショートカットのCTRL+Lを使用してもレイヤーをロックできます。
    • ロックの解除: レイヤーのロックを解除するには、レイヤースタックで対象レイヤーを右クリックして、メニューから[ロック解除解除]を選択します。ロックアイコンが削除されます。 レイヤーを選択してキーボードショートカットのCTRL+SHIFT+Lを使用してもレイヤーのロックを解除できます。
  • 命名する: 複数のレイヤーでの作業中に、時間を取ってレイヤー名を論理的に変更することで必要な特定のレイヤーを見つけやすくなる可能性があります。レイヤー名を変更するにはいくつかのオプションがあります。
    • ダブルクリック: レイヤー名をダブルクリックして名前を選択し、使用したい新しい名前を入力します。
    • 右クリック: 名前を変更するレイヤーを右クリックし、メニューから[名前の変更]を選択します。その後使用したい新しい名前を入力します。
    • キーボードショートカット: 名前を変更するレイヤーを選択し、F2を押して名前を選択します。 その後使用したい新しい名前を入力します。
  • プレビュー: 各レイヤー名の右側にはプレビュー用のサムネイルがあり、レイヤーのコンテンツをすばやく提示します。画像およびソリッドレイヤーでは、サムネイルはダイナミックに表示され、レイヤーの実際のコンテンツが反映されます。他の種類のレイヤーは、既定のプレビューがレイヤーの種類を示します。
    • イメージプレビュー: 複数のバリエーションを含む可能性のある画像レイヤーでは、現在選択されているバリエーションがプレビューに表示されます。プレビューはエフェクト、マスクまたは調整が適用される前のソース画像を表します。
    • テキストプレビュー: テキストレイヤーは汎用のプレビューを使用するため、スタック内でテキストレイヤーをすぐに判別できます。プレビューは実際のコンテンツを表すには小さすぎるため、テキストレイヤーの名前を変更してコンテンツを提示してみてください。
    • ソリッドプレビュー: ソリッドレイヤーには単一色が含まれます。プレビューはソリッドの現在の色で塗りつぶされます。ソリッドの色を変更すると、プレビューも新しい色に更新されます。
    • 調整プレビュー: 調整レイヤーには実際のコンテンツはなく、その下のレイヤーに適用されるエフェクトまたは設定が保存されています。つまり、すべての調整レイヤーには汎用のプレビューが適用されます。調整レイヤーの名前を変更して、含まれる内容を示してみてください。
  • 検索: レイヤースタックの上部には検索ボックスがあります。数多くのレイヤーが関与するプロジェクトにとってこれはスタック内で特定のレイヤーをすばやく見つけるために有用です。検索はダイナミックに動作し、入力していくとレイヤースタックが更新され、現在の検索語に一致するレイヤーのみが表示されます。

レンダリング概要

VEGAS Imageに使用されるレンダリングプロセスを理解すると、プロジェクトのセットアップ方法の決定に役立ちます。すべてのプロジェクトは以下のプロセスを通じてレンダリングされます:

  1. キャンバス設定により定義されたサイズとカラープロファイルで新しい画像を作成します。
  2. レイヤースタックの下から上に向かって各レイヤーで以下を実施します:
    1. アクティブなコンテンツのバリエーションを、そのコンテンツと同じサイズの単一のレイヤーにレンダリングします。ソリッドレイヤーでは、変換セクションに定義された色がレイヤーの塗りつぶしに使用されます。調整レイヤーでは、その前のレイヤーの最後にキャンバスに合成されていたものを複製します。
    2. レイヤーマスクを適用します。単一のレイヤーに複数のマスクが存在する時、マスクは上から下へ向かう順番で適用されます。
    3. レイヤーに含まれるエフェクトがあれば適用します。レイヤーに複数のエフェクトが存在する時、エフェクトのリストは上から下へ向かう順番で適用されます。各エフェクトにエフェクトマスクが存在する場合、エフェクトの結果はマスクによって定義されるエリアに制限されます。
    4. レイヤーの変換設定でキャンバス上にレイヤーを合成します。

つまり、レンダリングはレイヤーリストでは上に向かい、レイヤーインスペクターでは下に向かって進みます。

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