VEGAS Imageのクロマキーはグリーンスクリーン写真の処理で世界最高水準を誇ります。大多数の画像ですばらしい結果を簡単に作り出し、同時に最も問題の多い画像を同じ水準に加工する直感的かつ強力な調整機能を提供します。

クロマキーエフェクトのインターフェイスはエフェクトのコントロール上部にある3つのタブで構成されてます。

  • 基本: ここではキーに主要な調整を加えられます。
  • 絞り込みキー: 基本設定を超えて結果を繊細に調整する必要がある場合、このタブでは削除される色の範囲について完全に制御することが可能です。
  • スピルの抑制: バックドロップからのカラースピルを削除し、最終画像で正確な色を確保するための完全なツールです。

各項目は次のセクションで詳細に説明します。

基本コントロール

  • 方法: クロマ キーは削除する色の自動選択方法をいくつか提供しています。
    • 自動(低): 色の値の低い暗めのバックドロップに最適
    • 自動 (中): デフォルトオプションであり、大多数の画像に最適です。
    • 自動(高): 明るい、または強い照明の当たった画像に適しています
    • 手動: 手動で色を選択できます。
      • 削除する色: 手動を選択した後、スポイトをクリックして画像にドラッグし、画像から削除したい色を選択します。
  • 適応色: このオプションは特に不均等なグリーンスクリーンで作業している時に有用です。初回のキーイングでグリーンスクリーンがあったところに望ましくない半透明のエリアが残った場合、適応色を有効化して結果が改善するか試してみてください。

背景の色整合:

  • 有効: このオプションを有効化するとモチーフの色を自動で調整しその下にある画像の色に合わせ、合成画像のリアリティを向上します。
  • 強さ: 色整合の強度を変更します。

ライトラップ

  • 有効: ライトラップを有効化するとキーイング結果のエッジが背景に存在する色に基づき変化します。背景が明るい場合は特に、これがより現実的な結果をもたらしますが、ライトラップはその他のさまざまな状況でも有用です。
  • サイズ: 影響を受けるエッジの帯の幅をピクセル単位で定義します。
  • 不透明度: ライトラップエフェクトの不透明度を設定します。値を大きくするとより強力なエフェクトが得られます。
  • ブレンド: ライトラップとキーイングされた画像を結合するために使用されるブレンドモードを選択します。詳細についてはブレンドモード を参照してください。

絞り込みキーコントロール

  • 表示: キーの絞り込み中に、正確な結果を確保するため異なる表示間を切り替えると便利な場合があります。
    • ステータス: ステータス表示はすべての透明なピクセルを黒色で表示し、すべての半透明ピクセルをグレーの単色で表示します。これにより画像のどのエリアが完全に削除され、どのエリアがただ半透明になっているかを簡単にはっきりと確認することができます。
    • マット: マット表示は透明度の全範囲をグレースケールの全範囲にマッピングします。 白は完全な不透明度を表し、黒は完全な透明度を表します。エリアが透明であればあるほど、マット表示では暗く見えます。
    • 結果: キーイングにもたらされる実際の画像をフルカラーで表示します。

キーカラー選択

  • カラー選択スペクトラム: このスペクトラムは現在削除されている色の範囲についての直接的な視覚的参照を提供します。 キーイングのプロセスとは、基本的に画像から削除する特定の範囲の色を選択することに過ぎません。ユーザーは背景全体を削除できる、最小限の範囲の色を削除したいと望みます。キー設定を調整していくと、スペクトラムは現在の選択内容を反映して動的に更新されます。
  • 感度: 削除される基本キー色からの距離を設定します。グリーンスクリーンのエリアが除去されない場合、感度を強めてみてください。
  • 色相の範囲: キーの選択内容を基本の色選択に隣接する色相に拡張します。グリーンスクリーンの場合、一部のイエローとシアンのトーンがグリーンと共に削除される可能性があることを意味します。
  • プライマリにシフト: スペクトラムを通して選択対象を水平方向にスライドし、削除される色を変えます。
  • ホワイトポイント: ソース画像にカラーキャストがある場合、ホワイトポイントを設定することでImerge Proがカラーシフトを補正できるようになります。 スポイトをクリックして画像上にドラッグし、白または中間色のグレーにしたいピクセルを選択します。

マット調整

  • ガンマ: 影響を受けない色相と完全に削除されるトーン間のトランジションを調整します。負数の値は完全に削除される色の範囲を大きくします。正数の値は削除される色の範囲を小さくして、より精度の高いキーイングを可能にします。
  • 背景をクリップ: キーイング後に残っている背景からエリアをすばやく削除して、キーを整えます。この設定を増加させると少し半透明のエリアを完全に透明にします。
  • 前景をクリップ: 一部キーイングにより除去されたモチーフのエリアをすばやく復元します。この設定を削減すると少し透明なエリアを完全に不透明にします。
  • ソフトネス: マットのエッジの柔らかさを調整します。このコントロールは色の選択対象を変えず、むしろ色の選択により作り出された形を使って、選択したピクセル数でエッジをフェザリングします。

エッジ

  • 色の減算: 画像のエッジ部分で基本のキー色の彩度を落とします。一部のケースでエッジの詳細を復元する上で有用です。
  • 色の回復: モチーフのエッジの少し内側から色をサンプリングして、その色をエッジのピクセルを置き換えるために使用します。キーイング後画像に細く暗いエッジがある場合、これによりアウトラインを削除する上で役立つ場合があります。色の回復では、値を高くすると画像に視覚的な影響が及ぶため、常に目的を達成できる最低限の設定で使用してください。
  • スムージング: エッジに沿って粗さを抑制し、より滑らかで流れるような線を作り出します。これはしばしば製品の写真に有用ですが、人物モチーフでは保持したい詳細が削除されてしまうことがあります。

スピル抑制コントロール

  • 有効: カラースピルはバックドロップに光が反射してモチーフに当たり、望ましくないカラーキャストをもたらすと発生します。 このオプションを有効化すると画像から望ましくないカラースピルを削除します。
  • 量: スピル抑制の強度を設定します。

スピル除去エリア

  • 表示: このオプションを有効化してスピル抑制により影響を受けるエリアのグレースケールマップを表示します。黒いエリアは影響を受けず、その他のエリアは明るいほど強力な影響を受けます。スピルが含まれるエリアだけが白くなるまで下記の設定を調整します。
  • 色相の範囲: スピル抑制により影響を受ける色の範囲を定義します。これはスピルに対応可能な最低限の設定にしてください。
  • 色相シフト: スピル抑制により影響を受ける色相を、カラースペクトラムを通して調整します。デフォルトの値0は削除対象として選択された基本のキー色です。
  • 色相オフセット: スピル抑制を適用する前にソース画像の色をオフセットします。これはカラーキャストが含まれる画像では有用になる可能性があります。たとえば、グリーンスクリーン画像に全体的な緑色のキャストがかかっている場合、オフセットによりスピルの影響を画像全体ではなくグリーンスクリーンのエリアだけに制限する助けになります。

置き換え

  • タイプ: スピルエリアにあるスピルカラーは別の色と置き換えることで削除されます。このメニューから使用したい置換のタイプを選択します。
    • 背景: 背景レイヤーの色を使用してスピル色を置き換えます。この強力なオプションにより、背景にある色に基づき画像の異なるエリアに異なる置換色を使用することができます。モチーフの大部分のエリアに影響を及ぼすほどスピル抑制エリアを大きく設定しすぎてしまった場合、背景がそうしたエリアから覗いているように見えるかもしれません。これを修正するため、スピル抑制マップ設定を調整して適用すべきエリアだけにスピル抑制を制限します。
    • 色: スピル色を選択した特定の色で置き換えます。よくあるオプションとして、スピルを中間色のグレーで置き換える技法があります。問題のある毛髪の詳細では、空気から色をサンプリングして置換に使用すると効果を発揮することがあります。
  • 色: タイプが色に設定されている時、このオプションが出現します。色見本をクリックしてカラーピッカーを開き、色を選択します。
  • 背景ぼかし: タイプが背景に設定されている時、このオプションはスピルエリアに色が適用される前に背景の詳細を柔らかくします。
  • 輝度変更: 置き換える色の明るさを調整します。リアリティに貢献することがあります。

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