コンポジットショットのタイムラインの外縁には、いくつかのツールが配置されています。

編集ツール

タイムラインの左側にあるアイコンは、タイムラインのオブジェクトを編集および操作するために使用します。

選択

選択 ツールは、以下を含めた多くの基本的な合成操作に使用できる多目的ツールです。
  • 選択: 選択ツールで単一のまたは複数のクリップを選択できます。選択されたクリップは青色でハイライトされます。
    • クリップを クリック して選択するだけです。別のクリップを選択すると、最初に選んだクリップは非選択になります。
    • クリックする時に CTRL を押しつづけると、複数のクリップを選択できます。
    • また、 複数のクリップの周りでドラッグして、 すべてを選択することもできます。デフォルトでは、選択ボックスをドラッグしている間、タイムラインは自動的に左右にスクロールします。 Alt キーを押しながらドラッグすると、マウスの位置に応じてビデオまたはオーディオトラックを自動的に垂直にスクロールします。
  • 移動: マウスを使ってクリップをドラッグすることで、クリップをタイムライン上の新しい場所に移動できます。
    • 既に他のクリップのある場所にクリップを移動すると、デフォルトで オーバーレイ編集 が使用されます。既存のクリップは、移動したクリップのインポイントとアウトポイントに従ってスライスされ、移動したクリップによってタイムライン上のそのエリアが置き換えられます。このため、タイムライン上の他のクリップの位置は影響を受けません。
    • を保持することにより シフト キーを長押しすれば、代わりに 挿入編集 を実行することができます。移動したクリップが、既存のクリップをインポイントでスライスし、スペースを開けるために影響を受けるすべてのクリップが右に移動します。
    • クリックする時に Alt キーを押し続けると、クリップが複製され、マウスボタンを放した場所に新しいコピーがドロップされます。
  • トリミング: 選択ツールは、レイヤーのインポイントまたはアウトポイントを変更するときなどの、単純な 編集 にも使用されます。
    • マウスをクリップの開始または終了の上に移動させると、マウスがトリムポインターに変わります。トリムポインターをマウスでドラッグすれば、インポイントまたはアウトポイントを変更できます。
    • クリップをトリミングして、読み取り元のメディアアセットよりもも長くすることはできません。

ドラッグ

ドラッグツールを使用すると、タイムラインのコンテンツを一切変更することなくコンテンツを移動できます。タイムラインの下部または右側のスクロールバーを動かす時と同じ機能ですが、マウスを端に移動する手間がありません。

  • ドラッギング: H キーを押してドラッグツールを選択し、タイムライン上の任意の場所をクリック ドラッグすると、タイムラインの表示部分を再配置できます。

スライス

スライス レイヤーを複数のレイヤーに分けるためのものです。
  • スライス: クリップの任意の場所をクリックして、そのフレームで分割します。スライスの左側のすべてのフレームで1つのレイヤーとなり、スライスの右側のすべてのフレームが新しいレイヤーに移動します。クリップは何回でもスライスできます。クリップがスライスされた後は、タイムライン上に別々に存在することになり、個別に調整できます。
    • クリックする時に Alt を長押しすると、どのトラックにあるのかに関わらず、そのフレームのすべてのクリップがスライスされます。
    • キーボードショートカットの CTRL+SHIFT+D は現在選択されているレイヤーを再生ヘッドの位置でスライスします。

レートストレッチ

リタイミングを使用して、特定のクリップの再生を高速化または低速化できます。 レートストレッチ ツールを使用してレイヤーのインポイントまたはアウトポイントを変更すると、クリップのコンテンツは維持されたままで、タイムラインで新しく定義された長さに収まるように再生速度が変更されます。

  • ドラッギング: レイヤーのいずれかの端をドラッグすると長さが変更されます。例えば、タイムライン上のクリップの長さが2倍になるようにクリップのアウトポイントをドラッグした場合、クリップは半分の速度で再生されます。
  • 速度/長さ: レイヤーを右クリックして「速度/長さの編集」ダイアログを開き、より正確に速度を調整します。速度と長さは、右側にあるチェーンアイコンを使用してリンクsしたりリンクを解除したりできます。動作はリンク状態によって異なります。
    • リンク済み 2つのプロパティがリンクされている場合、速度を変更すると長さも自動的に更新され、新しい速度に同じコンテンツを適合させるために、クリップのアウトポイントが移動します。例えば、タイムライン上の2秒のクリップを50%の速度に変更すると、新しい長さは4秒になります。他にも、長さを変更することも可能です。この場合クリップのコンテンツが新しい長さに完全に適合するように、速度が自動的に変更されます。
    • 未リンク: リンクされていない場合、速度を変更すると、クリップのコンテンツの再生速度は変更されますが、タイムライン上のクリップのインとアウトの位置はそのまま維持されます。長さを変更すると、再生速度に影響を与えることなく、クリップのアウトポイントが変更されます。

タイムルーラー

タイムラインの上部には、プロジェクトの長さを表すタイムルーラーがあります。タイムルーラーをクリックすると、現在のフレームを定義する再生ヘッドがクリックした位置にまで移動します。再生ヘッドの新しい位置にあるフレームがビューアに表示されます。

再生ヘッド自身をクリック&ドラッグすることもできます。

特定の時間にジャンプするには、左上にある時間表示に入力します。時間表示は右クリックメニューを使用して、タイムコードとフレームカウントの間で切り替えることができます。

タイムラインのスケーリングとパニング

タイムラインはズームバーを使用して拡大縮小できるため、ズームアウトしてコンポジットショットのコンテンツ全体を表示したり、ズームインして特定のエリアに専念し、フレームごとの細かい作業をしたりすることができます。

ズームインする時には、スクロールバーやハンドツールを使用して、タイムラインを左右にパンできます。

  • キーボードの Home を押すと、再生ヘッドがタイムラインの最初のフレームにスクロールします。
  • Ctrl+Home を押すと、タイムラインが現在の再生ヘッドの位置まで自動的にスクロールします。

レイヤーの検索

コンポジットショットには多数のレイヤーを含めることができ、これらの各レイヤーには数多くのプロパティが含まれています。タイムラインの上部にある検索ボックスを使用して、複雑なタイムライン内にある特定のレイヤーやプロパティを検索できます。

作業エリアの設定

作業エリアは、タイムルーラーに沿って表示される明るいグレー色のバーで表されています。タイムラインの限られた部分が定義されているのには、2つの主な目的があります。

  • ループ再生: ループ再生するタイムラインの特定の部分を指定します。
  • エクスポート: タイムライン全体をエクスポートするのではなく、エクスポートするタイムライン部分を定義します。

作業エリアは、デフォルトでタイムラインの全長になっていますが、3つの方法で調整することができます。

  • タイムルーラー: タイムルーラー上の作業エリアの端をドラッグして、選択した任意のフレーム上に再配置します。 Alt キーを押しながら作業エリアをドラッグすると、長さを変更することなく作業エリアが移動します。
  • キーボード: 任意のフレーム上に再生ヘッドを配置して、 I を押してそのフレームのインポイントを設定するか、 O を押してそのフレームのアウトポイントを設定します。* P キーを押すと、タイムラインのコンテンツが含まれるように作業エリアが設定されます。
  • ビューアボタン: インポイントの設定 ボタンをクリックして、インポイントを再生ヘッドが現在配置されているフレームに設定するか、 アウトポイントの設定 ボタンをクリックして、アウトポイントを再生ヘッドが現在配置されているフレームに設定します。

キーフレーム

タイムラインの左上にキーフレームボタンがあります。

キーフレームは、特定のフレームの設定に対する変更を保存するために使用します。例えば、フレーム10ではビデオの不透明度をフルに設定して、フレーム20では50%の不透明度に設定することができます。これらは、フレーム10用とフレーム20用の2つのキーフレームとして保存されます。フレーム10とフレーム20の間にあるビデオは徐々に透明になります。

2つの矢印ボタンを使用して、現在選択しているプロパティのキーフレーム間をジャンプします。

中央の丸いボタンは、現在選択されているプロパティの現在のフレームで、キーフレームをオンまたはオフにするために使用します。現在のフレームにキーフレームが存在する場合、丸の中央に点が表示されます。

その他のボタンは、個々のキーフレームのタイミングを線形、固定、またはスムーズのどれにするのかをコントロールします。

詳細は キーフレームを使用したアニメート を参照してください。

エクスポート

タイムライン全体または一部をエクスポートして、そのコンテンツから新しいビデオファイルを作成できます。各タイムラインの右上には[エクスポート]ボタンがあります。クリックすると2つのオプションが表示されます。どちらのボタンをクリックするかによって、タイムラインのどの部分がエクスポートキューに追加されるかが決まります。

  • イン/アウトエリア: タイムラインの作業エリアのみをエクスポートします。上記に記載されているように、作業エリアは設定したインポイントとアウトポイントによって定義されます。
  • コンテンツ: タイムラインのすべてのコンテンツをエクスポートします。タイムラインが中に含まれるビデオの長さを超える場合、最後にある空のフレームはエクスポートに含まれません。

イン/アウトエリアはエクスポート画面のプロジェクトパネルから直接調整することもできます。詳細については エクスポート を参照してください。

プロパティの調整

パネルの左下にある歯車アイコンをクリックすれば、いつでもコンポジットショットのプロパティを開くことができます。

スナップ

スナップ ボタンを使用して、スナップのオンとオフを切り替えることができます。スナップを使用することで、間に空のフレームを入れることなくフレームを確実に直接接続できます。

クリップは、他のクリップと再生ヘッドにスナップします。

ページアップキーとページダウンキーを使用して、再生ヘッドをクリップの先頭または末尾にジャンプすることもできます。

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